武蔵野本館 箱根吟遊

はじめに

・ 箱根宮ノ下、早川の渓谷に沿って建てられた趣き深い和の宿。
以前ここには「武蔵野館」という名の宿があったが、火災にあったため全面的に建て替えを行い、2002年「武蔵野本館 箱根吟遊」として再開した。(ちなみに、武蔵野館名残りの施設は、湯処「松風」だけだそうだ)

・一歩旅館の中に足を踏み入れると、和の空間の中にバリ島などから取り寄せた家具が置かれ、アジアンモダン・テイストも漂う、不思議だが、シンプルで落ち着いた趣きを感じる。
アウトドアのテラスから眺める宿自慢の絶景は、緑が美しく、思わず見とれてしまうほど。大切な人とゆったりと過ごしたい宿だ。


5階のテラス

客室


寝室


リビング


リビングからテラスを見る

・ホテルの建物は早川の渓谷沿いに建っており、フロントロビーのあるのが最上階の5階。客室は下の4階から1階までに20室ある。いずれも早川側に面しており、窓一面に雄大な山と渓谷の緑が広がり気持ちがよい。

・部屋のタイプは、和室・和洋室・メゾネット・スイートがあり、部屋により多少の造作や広さに違いがあるようだ。最大のウリは、全ての部屋に温泉の露天風呂があること。滞在中いつでも好きな時に好きなだけ温泉に入れるのがうれしい。
・今回私達が宿泊した部屋は和室タイプの3階「煌星(きらぼし)」。部屋に入ると、寝室とは別にリビングルームがあり、部屋は十分な広さ。リビングの外にはテラスが広がり、ソファと露天風呂がある。また露天風呂の脇にはガラス張りのシャワールームがあるのだが、露天風呂とはドアで仕切られており、冬の防寒対策も万全だ。
・部屋の露天は、ヒノキと石の湯舟があり、部屋によりどちらかとなるようだ。大きさは大人2人が一緒に入っても十分な広さ。また、1階客室の露天風呂はさらに大きい。

・寝室とリビングが別なので、夕朝食の際、布団の上げ下ろしの邪魔にならず、ゆっくりと食事をしたり、食後にゴロンと布団に横になったりできる。またリビングにはDVDデッキが備わっているので、好みの音楽や画像を楽しむこともできる。
・洗面台はダブルシンクに男女別化粧品、トイレは温熱便座にウォシュレット付と、細かいところも手抜きがない。
・部屋には浴衣はもちろんのこと作務衣も用意してあり、その他バスローブの用意されている。


部屋の露天風呂
湯船の中から雄大な景色を望める


露天風呂の横にはソファがあり、
風呂上りのビールも格別


露天風呂の湯船
十分な大きさでゆっくりと浸かれる


露天風呂の脇にあるシャワーブース


Wシンクの洗面台


テラスのソファ

温泉

・温泉は客室の露天風呂の他、大浴場が3ヶ所ある。泉質はナトリウム塩化物泉。1km程離れた同系列の旅館内の源泉からの引き湯を使っているとのこと。湯の環境は、大浴場は循環、部屋の露天は掛け流しのようだ。

・3ヶ所の大浴場のうち、2ヶ所は最上階の5階にある湯処「月代」と湯処「月音」。中でも一番のお勧め湯は「月代」だろう。アジアのリゾートホテルのプールによく見られるような、水が水平線に落ちていくような造りになっている。また2ヶ所の湯とも半露天のような造りになっており、最上階のため景色も素晴らしい。(その他、内風呂・サウナもある)
・もう1ヶ所は、1階から渡り廊下を通った先にある離れの湯処「松風」。こちらも屋内と露天の2つの湯を楽しめる。塀があり残念ながら景色は望めず、早川の川音も聞こえない。5階の展望露天風呂の人気が高い分、こちらはごく普通の風呂とあって、人気がいまひとつ()のようだが、その分静かに湯を楽しめた。
 

・風呂の入浴時間は昼間の清掃時間を除きフルタイム。「月代」と「松風」は、14時〜22時が男湯、22時〜1030分が女湯となり、「月音」はその逆である。客室の露天も同じく、滞在中は昼間の清掃時間を除きいつでも入浴できる。真夜中でもこんこんとお湯が注がれており、なんだかもったいないほど。。。


「月代」の露天風呂


同じく「月代」の露天


「月代」の内風呂。ちょっと狭い


「月音」の露天風呂


「月音」手前が内風呂、奥が露天


「月音」の内風呂

←「松風」の内風呂

 

「松風」の露天風呂→

食事


海の幸
相模湾朝獲り魚の刺身


焼もの(チョイスオーダー可能)
朝獲り魚、長芋とフォアグラ


ご飯(チョイスオーダー可能)
鮭とイクラの親子丼

食事は夕朝食とも部屋出し。夕食は和食の懐石だが、西洋料理のメニューも取り入れたユニークなもの。また、基本的に決まった献立なのだが、煮物・焼物・食事・デザートは複数の献立から料理を選択できるようになっている。献立表を見ながら自分の好きな料理を選んだり、連れと違う料理を選んで食べ比べをしたりできるのがうれしい。
・また気になるアルコールのお値段だが、このクラスの旅館の価格としてはかなり良心的な価格と感じた。ヴーヴクリコがフルボトルで8,000円。その他洋食もとりいれている夕食にあうワインも用意されているようだった。

・朝食は、美味しいながらも、ごく普通の日本旅館の朝食って感じ。特徴と言えば、箱根名物の「しゃくり豆腐」が出てくることと、茶碗蒸しがトリュフ入りの変り種 だったこと。

朝食。しゃくり豆腐はこの前に供されます→

施設と
サービス


ラウンジ「吟遊詩人」


「吟遊詩人」の外にあるテラステーブル


バー「明星」

5階に展望ラウンジ「吟遊詩人」、1階には庭園を眺められるバー「明星」がある。風呂上りに涼風にあたりながらラウンジで飲むビールは快適。また、バーでは本格的なカクテルも作ってもらえる。
・チェックイン時はウェルカムドリンクを「吟遊詩人」にていただいた。

・ホテル内のみやげ物店では、いわゆる箱根土産の他、バリ島の品物がいろいろと売られていて驚いた。アタ製品や布の他、なんとジュンガラまで・・・

・4階にはスパもある。人気が高く、要予約だとか。今回は利用しておらず詳細は不明。
・館内の廊下は全て畳敷き。(なんとエレベーターの中も!)足袋で歩き回れるのも気持ちよい。

みやげ物店にジュンガラが並ぶ→

その他


5階テラスから眺める早川の清流


3階「煌星」からの景色


対星館のケーブルカーがホテル脇を通る

・全室が早川渓谷に面しているため客室からの眺望も良いが、なんと言っても一番の景色は5階のテラスからの景色。対岸の山一面の緑、眼下の早川。目を横に向ければ小田原方面の遠望が・・・。
駐車場に車を止め、スタッフに案内をされながら玄関へ進む。そこまではありきたりの旅館のしつらえだが、その先には、天井が高く広がりを感じるロビーの空間、そしてテラスからの絶景が待ち受けており、これはもう感動!
この感動は・・・そう、初めてアマンキラを訪れた時の、ロビーから海を見下ろしたときの感動と通じるものがあるとは言い過ぎか・・・!?

・交通の便もよい。箱根登山鉄道の宮ノ下駅も近く、旅館前の国道(箱根駅伝のコースにもなっている)にもバスが頻繁に走っており、車がなくてもさほど不便さは感じない。

・この旅館の最大の難点は予約が取りづらいことだろう。今回の宿泊(平成169)の際、スタッフに尋ねると、平日で来年の6月、週末では1年先まで満室とのこと。実際はキャンセルも出るので、ちょくちょく連絡を入れれば取れることもある(自分たちもそうだった)そうだが、いずれにしても難関なのは間違いない。
・ちょっと気になったのは、5階テラスから下を見下ろすと、1階客室の露天風呂が一部で見えてしまうこと。見えてしまう方はともかく、見られる方は注意が必要かと・・・


5階テラス

 

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